名古屋四季劇場

劇団四季名古屋公演の拠点・名古屋四季劇場の外観

劇団四季

名古屋の劇団四季専用劇場が熱田区に移転へ 2026年夏に新劇場オープン こけら落としはあの作品か

劇団四季の名古屋公演の拠点となる専用劇場が、移転することが発表された。

現在の名古屋四季劇場は中村区名駅南に位置するが、移転先は熱田区三本松町となる。新劇場のグランドオープンは2026年夏を予定している。

なお、新劇場への移転・建設理由は、現劇場の土地契約終了に伴うものとされる。

現・名古屋四季劇場は2016年10月にオープン。こけら落とし演目はミュージカル『リトルマーメイド』で、これまでに『ノートルダムの鐘』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『エビータ』、『パリのアメリカ人』、『ライオンキング』、『キャッツ』を上演。現在はオリジナルミュージカル『バケモノの子』を上演しており、2025年5月から新作の『ゴースト&レディ』、10月からは人気演目の『マンマ・ミーア!』を上演。2026年2月同演目の千穐楽をもって、現劇場の実質最終公演となる。

新劇場の最寄り駅はJR東海道線「熱田駅」と、名古屋鉄道(名鉄)名古屋本線・常滑線「神宮前駅」の二駅で、名社・熱田神宮の近くに位置するようだ。

現劇場の最寄りは各線名古屋駅だが、徒歩10分以上かかる場所に位置している。新劇場は名古屋駅からは離れるが、名鉄名古屋駅から急行利用で6分程で神宮前駅に到着する。駅からは徒歩数分で着くようなので、さほど不便さは感じないであろう印象。遠征で名古屋公演を観に来る場合は、東海道新幹線の名古屋駅からJR線か名鉄線に乗り換える流れとなる。

新劇場の名称(劇場名)、客席数、上演演目などの詳細は、今後劇団四季オフィシャルウェブサイト等で発表になるようだ。

やはり気になるのは新劇場グランドオープンの演目だろう。どの作品で「こけら落とし」になるのか。早速Xでは、劇団四季ファンによる夢が詰まった、新劇場こけら落とし演目の予想が繰り広げられている。

個人的にはミュージカル『オペラ座の怪人』の上演が濃厚だろうと思う。その理由としては主に3つあげられる。

まず現劇場(名古屋四季劇場)の開業中にオペラ座を上演する機会がなかったこと。以前の専用劇場・新名古屋ミュージカル劇場で2015年9月~2016年8月まで上演されたのを最後に、名古屋でオペラ座は上演されていない。新劇場での上演がかなえば10年ぶりの名古屋再演となる。

そして『オペラ座の怪人』は、2020年東京公演から本国クリエイティブチームによるオーディションと、演出面・音楽面での強化・指導が行われ、よりダイナミックな舞台に生まれ変わったこと。その後大阪・横浜と上演され大きな集客を得た今作は、2025年9月から2026年4月までは福岡公演・キャナルシティ劇場で上演することが決定しており、その後演目の移転としても、時期的にも名古屋に入ってくる可能性は高い。

最後に、『オペラ座の怪人』はこれまでに劇団四季専用劇場のこけら落としとして上演された経緯があることだ。福岡シティ劇場(現・キャナルシティ劇場)、京都劇場、JR東日本四季劇場[秋]がそれにあたる。名古屋の新劇場オープンに相応しい演目として、オペラ座の怪人の上演が実現する可能性は充分にあるだろう。

一般的にも広く周知されているディズニーミュージカルの演目がくることも考えられるが、首都圏4劇場で4演目のディズニーミュージカルが集中している中、東京以外の都市にディズニー作品がくる可能性は低いと見ている。それ以前に『オペラ座の怪人』も一般的に広く知られている有名な舞台であり、作品のファンも多数ついており、集客に関しても堅実な演目と言えることも理由として加えておこう。

もちろん、個人的に『オペラ座の怪人』の大ファンなのでバイアスがかかっていることも付け加えておく。

Xでは、早速新劇場の建設地に訪れる人や、「劇団四季は名古屋とばしをしない」と、引き続き劇団四季の名古屋公演が継続されることを感謝する人。そして新劇場へのアクセス面を気にする人や、初詣時期の熱田神宮の大混雑の影響を心配する人など、多数の意見が見られた。

劇団四季名古屋公演の新たな拠点となる、熱田区の名古屋新劇場にも大いに期待したい。

 

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